四畳半編集部は水耕栽培で野菜を育てる事が出来るのか?
半月ほど放置してしまいましたが、
その間にあれこれ試行錯誤した水耕耕栽培のお話です。
枯れた原因
レタスが枯れた後、何が原因だったのか?と環境を改善しつつラディッシュ(二十日大根)や、
プチトマトなどを育ててましたが、ことごとく枯れていきました。
結果から言うと原因は「液肥」でした。
私の使っていた液肥が土壌栽培のみに対応した液肥で水耕栽培には対応してなかったのです。
土壌栽培で使う液肥の場合、主食となる栄養素は土から摂取できる為、
主食成分は含まれてません。
しかし水耕栽培では土がありませんから、それを使うと主食を摂取することが出来ません。
なので結果として枯れてしまう、という事だったようです。
水耕栽培用の液肥を使わなければならないことは認識していましたが、
私の知識不足で然るべき液肥を選べていなかったのです。
快適な環境への準備
液肥の改善
液肥の中では大鉄板とされている
協和株式会社の『ハイポニカ液体肥料』に切り替えました。
液体A、Bの二種類あり、これらを水に混ぜる必要があります。
給水環境の改善
野菜は毎日水を根から吸収していて、ほぼ毎日微量の給水が求められます。
しかしながら、液肥の希釈率を極力一定に保ちたい。
ほぼ毎日液肥を希釈するのは考えただけでも面倒臭いので、
ホームセンターでウォータータンク(10リットル)を買ってきて、
そこから給水するようにしました。
給水を自動化したいところですが、ちょっと技量不足で作れていません。
なので、アクアリウムで使うプロホース(メーカーHP)を使って給水します。
手動なので手間ではありますが、
「今日一日でこれだけ水を飲んだんだなぁ。」と成長が目に見えるのは良いと思います。
送風環境の改善
ある意味水耕栽培は「人工的に作る快適な自然」を作っているわけですが、
そうなるとやはり必要なのは「風」です。
風によって茎が太くなる…らしいです。
ソース元がソース元なので信憑性は微妙ですが、
個人的には納得出来る話だったので、導入しました。
家の押し入れに眠ってたクーラーマスターの12センチファンをコンセントで回しています。
閉塞的な空間でLEDの熱が籠もりやすいという環境が
多少改善されるという副産物もありました。
現在の環境
▲このような感じになりました
▲全体的に良く育っています
『いろは式水耕栽培装置V3』です。
上記で挙げた改善策を導入しつつ環境を整えた結果、写真のようになりました。
プロホースで給水する場合、要注意なのが給水する側が給水される側より
上にないといけない為、高く設置する必要があります。
(タンクが水槽より上にいる必要がある、ということです)
使用している機材一覧
参考になるか分かりませんが、使っている機材の一覧を書き出しておきます。
・【種】育てたい種
→これがないと始まりません。
・【液肥】協和株式会社 ハイポニカ液体肥料
→水耕栽培でも使える鉄板の液肥です。
・【水槽】寿工芸 アクアスタイル 450LOW
→これがないと始まりません。
・【LED】ジェックス クリア LED POWER X 450
→これがないと育ちません。
・【エアポンプ】水作 水心 SSPP-3S
→空気を送るものです、水心は静かなのでオススメです。
・【エアレーション】貝沼産業 ニュータイニーバブル 45cm
→水中に泡を送ります、これで水が停滞しないようにしたり、水温を下げたりします。
・【エアチューブ】ニチドウ ワイヤーチューブ 2.5m
→エアポンプとエアレーションを繋ぐチューブです。
・【水温計】ニチドウ マルチ水温計CT
→22度(上限27度)を確認する為に必須です。
・【ファン】クーラーマスター 12センチファン
→送風する為のものです、無くても普通に育ちます。
・【ファンコネクタ】サイズ USB to FAN 3-Pin
→ケースファンをUSBから給電する為のコネクタです。
・【土台】ダイソー 網かご
→この網かごにスポンジを挟んでいきます。
・【脚】ホームセンターで買った低い脚(固定する為に細かくあれこれ買ってます)
→網かごを支えます、脚の高さが水位になります。
・【スポンジ】ホームセンターで売っていた普通のもの
→種を植える為に網かごサイズにカットし、中央に十字の切れ目を入れます。
・【アルミホイル】ホームセンターで売っていた普通のもの
→水面が極力照明に当たらない様にするためにアルミホイルで塞ぎます。
・【その他】ウォータータンク 10リットル
→給水用の水を保管しておく為のものです。
・【その他】プロホース
→タンクから水槽へ給水する為のホースです。
・【その他】発泡スチロール
→すき間を埋める為に使います。
それでもなお、改善の余地はある
給水の自動化
やはり、自動化はしたいところです。
調べたり、勉強したり、試したりして実現したいところです。
送風が不安定
12センチファン1機では満遍なく風が行き渡らず、
「良く当たる場所」と「良く当たらない場所」が出ているのでここは改善の余地があります。
土台の高さが高い
土台は100円ショップのかごを使っているのですが、
100円ショップのポールを使うと水槽からはみ出てしまう為、
別のポールを使って固定してます。
すると高さが固定になってしまう為、背の高い野菜を育てられないという状態です。
水量が多い分、温度変化は緩やかですが、
やはりポールがはみ出ても高さは変えられた方がいいかもしれません。
植物用LEDの導入
通常のLEDより赤色LEDの方が植物は成長します。
テープタイプの植物育成用LEDが存在するので、
現在のLEDに貼りつけるとより成長すると思います。
別で稼働すれば見たい時だけOFFにしたりなど観賞面も解決出来ますし。
編集後記
かなり長い記事になってしまいましたが、今日の作業はここまでです。
ひとまず「収穫できる環境」は出来たと思うので、
まずは収穫出来るまでこのまま育ててみようと思います。
次の課題は「成長量を増やす、収穫量を増やす」というところになると思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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