【コラム】さよなら、エリザベス

貴重な移動手段

今日は私の足である『シャドウクラシック』についてのお話です。

高校生にディオ

私が初めて免許を取ったのは高校2年だか3年の夏。

中学時代の友達が原付乗ってて、「お前も取れよ!」なんて言われたんですよね。

今思えば、可愛い友達だなぁ…と思いますが。

で、私も移動手段となる足が欲しかったのは事実でしたから、

それに触発されて独学でそこそこ勉強して免許取りに行ったんですよね。

挙げ句、一発で取れちゃったんですよね。

それからはもう勢いづいちゃって、

地元にある昔ながらのバイク屋でホンダのディノを購入して、

私は原付デビューを果たしたわけです。

とはいえ、原付の実習なんて有って無いようなものですから、

最初の頃はいつ事故るんだ…いつ死ぬんだ…とヒヤヒヤばっかりしていた事を

今でも思い出します。

さよなら、ディオ

私は部活青年なんてことはなく、バイト青年でしたから、

ディオは本当に助かる足でした。

例えそれが何万キロも走ったボロボロのような状態だったとしても。

ですが、別れはいつだっていきなり訪れます。

寝る前までは元気だった金魚も、朝起きてたら浮いてたりしますからね…。

地元の中学生(談:警察のおじ様)に私のディオがボコボコにされてしまったんですね。

気が付いたのは母親だったのですが、それを言われて見に行くと

バイクは180度ひっくり返されてるわ、ガソリン漏れてるわで文字通りボコボコでした。

警察の方っていうのは不思議なもので、味方側にいると歯の抜けたライオンのようで、

「犯人は見つけられないので諦めてください(要約)」なんて言うんです。

それを聞いて私は「もういいや…」と。

元々ボロボロだったし、足になっていたとは言え、無くても生活は出来るので。

1年ぐらいの短い付き合いだったと記憶しますが、

そこで、バイクと一度目の別れを果たしたわけです。

引っ越しにエリザベス

そこからバーッと時は流れ、2013年引っ越しをしたんです。

当時、地元の書店に勤めていましたけど、

「歩いて行ける距離」から「歩いて行くにはツラい距離」になってしまったんです。

時が流れる間に車の免許も取りましたが、都会の駐車場は高い。

そこで駐輪場に置ける「バイク」という選択肢が浮上します。

また引っ越し先が交通手段の不便な場所なんです。

仕事外でもある程度の距離を移動することを想定して、

中型免許で乗れるバイクが欲しい!となったわけです。

というわけで、富士山の麓にあるような場所へ合宿へ行き、

免許を取り、ホンダの『シャドウクラシック』を購入したわけです。

▲その当時撮影した富士山と夕陽

シャドウクラシックもとい、エリザベス

▲シャドウクラシック・1

▲シャドウクラシック・2

▲シャドウクラシック・3

このバイクを選んだのはただただ一目惚れでした。

低くて長い戦艦(※個人の感想です)のようなスタイル、

ツインマフラーの格好良さ、静かで品のあるエンジン音。

私の中では完璧でしたし、今でも完璧なバイクだと思っています。

私は全部ではありませんが、モノに名前を付けるんですね。

それは植物だったり、スマートフォンだったり、パソコンだったり、オートバイだったり。

品のあるエンジン音が私は特に気に入っていて、

「品のある名前…エリザベスだ!」と子どもかよと言いたくなるような安直さで

エリザベスと名付けます。

さよなら、エリザベス

エリザベスを購入して、約5年になりますが、

決してたくさん走ったわけでも、色んな所へ行ったわけでもないんです。

それでも友達に会いに下関まで本州横断したのは強く記憶に残っていますし、

埼玉、静岡など私を色んな場所へ連れて行ってくれました。

しかし、環境の変化もあって、ここ最近はほとんど走らせてあげられない日々が続きます。

何度か頭に過ぎるんです、「手放そうかな…」と。

それでも少なからずエリザベスに助けられていますし、必要としているので、

「いやいや大事に持っていよう…」とその都度売りはしませんでした。

…が。

2018年4月。

やんごとなき理由もあって、いよいよ「もう、いいか…」と。

値段次第では売却しようとバイク王さんに査定をお願いしました。

昨日、4月7日にバイク王さんがいらっしゃったのですが、

最初にご呈示頂いた額は8万円でした。

それは私の想定していた額とかけ離れ過ぎていて、断ろうと。

8万円ならまだまだ手元に置いて、私が乗ってあげたいなと思ったんです。素直に。

しかし、バイク王さんはそのまま引き下がりはせず、

「待ってください!」と。

その後、あれこれ交渉が続き、最終的に17.6万円で決着がつきました。

17.6万円でもだいぶ悩んだのですが、やんごとなき理由もあるし、手放そうと。

こうして私は約5年間支えてくれていたエリザベスを手放しました。

編集後記

今回、バイクを売却する件で私が学んだことは、

「バイクを売る時に必要なもの」、「例えモノでも名前を付けると別れがツラい」、

このふたつですね。

まぁ、モノに名前を付ける人なんて私だけなんじゃなかろうか…ぐらい思うのですが。

「人を便利にしてくれる」のではなく、「お互いに助け合っている」なんて考え方をすると

モノに対しての見方や考え方が大きく変わりますし、

個人的には名前を付けてみるのはオススメします。

ただし、別れはきっとツラい。

まぁ、さすがにその名前で呼びかけてたり、話しかけたりしてたら、

ちょっとヤバい人と思われるかもしれませんけどね…。

ご覧いただきありがとうございました。