SONY『WALKMAN NW A-45』をレビュー

久しぶりのウォークマン

去年の年末にウォークマンを買いました。

しばらく音が馴染むまでレビューを先延ばしにしていましたが、

そろそろいいだろう…という事で今日はそのお話です。

前書き

高校生の頃、スティックタイプの『NW-Eシリーズ』を使っていました。

それもいつしか使わなくなってしまい、

それ以来ウォークマンを買うことは無かったのですが、

『A-45』の登場で久しぶりに欲しくなり手に入れました。

オーディオプレイヤーとデバイス

ひとつ余談を挟みます。

『A-45』とは全く関係の無い話ですので、興味が無ければ次の項目へお進みください。

携帯電話の機能が熟成してきた頃、携帯電話に音楽再生機能が備わり始めました。

SONYのWALKMANケータイ、三菱電機のMusic Porterが主にそれです。

他にも閉じたままタッチ操作で音楽の操作出来る富士通のF902isもありました。

音楽再生に特化した携帯電話に「これは未来だ…!!」と思って

ちょっと追いかけていましたが、

ボトルネックとなっていたのはやはりバッテリーでした。

特にFOMAはmova機種に比べてバッテリー消費がただでさえ悪かったので、

音楽再生をしていたら1日保たなかったと思います。

更にLinuxOSにしてもSymbianOSにしてもレスポンスの悪さもあったので、

「ウォークマンの代わりにケータイで音楽を聴こう」とは到底なりませんでした。

時は流れ、今の時代スマートフォンで音楽を聴くことが当たり前の時代になり、

「携帯電話で音楽を聴く」は見事市民権を獲得しました。

しかしその代償として「スマホで音楽聴くから専用機要らなくね?」となってしまいました。

市民権を獲得した事は喜ばしいのですが、

ウォークマンを初めとするデジタルオーディオプレーヤーが

以前と比べて廃れてしまったのは悲しくもあり、なんとも複雑な心境です。

【関連リンク】
ケータイWatch ケータイ新製品SHOW CASE
・au W42S
https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/showcase_top/29984.html
・Music Porter II
https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/showcase_top/27181.html
・F902iS
https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/showcase_top/29747.html

NW A-45 概要

▲パッケージ

▲本体と同梱物

さて本体のレビューをしていきます。

今回本体カラーはムーンリットブルー、本体容量は16GBを選びました。

ストレージに関しては、

SDカード中心で使用する予定でしたので、32GBや64GBは選びませんでした。

USBケーブルは約1m30cmとかなり長めのものが同梱されているので、

短くて困るという事は無さそうです。

ただ私はこのケーブルは長すぎるのと、

microUSBケーブルと別途運用しないといけないのがしんどいので、

microUSBケーブルをWALKMANに繋げる為の変換コネクタを使用しています。

本体

▲本体

▲背面

▲右側(上) 左側(左)

▲底面

本体周りは必要なものが揃っており、特に気になるところはありません。

イヤホンジャックとストラップホールが下部に備えられているので、

そこは好みが分かれるところだと思います。

背面にはNFCが備えており、

対応機種であればワンタッチで無線接続することが可能です。

音楽再生

▲メインメニュー1

▲メインメニュー2

▲音質設定

では、実際に中身を見ていきます。

十字のようなメニューになっており、上下左右にスワイプして操作します。

上スワイプ

音源を選ぶメインメニューで、1枚目の画像がそれです。

2ページ目の画像は無いのですが、

「最近追加した曲」、「フォルダー」、「おまかせチャンネル」、「録音した曲」の

4項目が用意されています。

中央画面

再生画面です。

再生関連の基本的なことは全てこの画面で完結出来ますし、

タイムラインをタッチすれば、スキップも可能です。

左スワイプ

楽曲を選ぶ再生リストで、2枚目左側の画像がそれです。

アルバム内の楽曲を選べたり出来ます。

右スワイプ

ブックマークリストで、2枚目右側の画像がそれです。

プレイリストの別称というわけではなく、

プレイリストとブックマークリストの2種類で音源管理出来ます。

ブックマークリストは10種類まで作成可能です。

下スワイプ

各種音質設定で、3枚目の画像がそれです。

私はあまりオーディオ方面には明るくないのですが、この辺の機能に不便は感じません。

音質

XZ Premiumと聞き比べ

耳には自信は無いし、どちらかと言うと馬鹿耳だと思うので参考になるかわかりませんが、

Xperia XZ Premiumを比較対象に聞き比べました。

イヤホンはウォークマンと一緒に購入した

SHUREの『SE215 SPECIAL EDITION』を使用します。

▲SHURE『SE215 SPECIAL EDITION』

▲内容物

さて音質ですが、私の馬鹿な耳でも音質が違うのは明確でした。

ウォークマンの後にXperiaで聴くと一枚ベールがあるような不透明感があります。

スマートフォンの画面を何も貼らない状態で見るのと

安い保護シール越しに見るぐらいの違いと言いましょうか…。

知人に聞き比べてもらった場合

こちらに別途書きましたので、よろしければ読んでやってください。

不満点

さて実際4ヶ月使ってみましたが、

100点満点だ!というわけではなく不満点はいくつかあります。

レスポンス

同じタッチ操作する携帯デバイスとしてはスマートフォンがその筆頭だと思いますが、

そのスマートフォンと比べて操作レスポンスが悪いです。

音楽の再生や前戻し、先送り等、ワンクッション間があります。

ただこれに関してはSDカード自体のスペックもあると思うので、

一概には言えないところではありますが。

(SDカードはCLASS10、読み書き30MB/sのものを使用)

後日、内蔵ストレージでのレスポンスを追記します。

曲の探しづらさ

スクロール時に長押しでインデックスが表示されて見つけやすくはなってるのですが、

その機能が全ての状況で使えるというわけではありません。

例えば、「アーティスト → aiko → ALL」とaikoの楽曲を全て検索した時、

インデックスは表示されず、「aikoの”こ”から始まる曲」というような探し方が出来ません。

文字入力が出来ない以上、このインデックス検索はかなりの重要度があるので、

全ての状況で検索出来たら良かったなぁ…というのが私の本音です。

スマートフォンと別で持ち歩く必要性

音質に関しては、専用機だけあってスマートフォンに比べれば明らかに違います。

こちらの方が音質が良い、それは事実です。

では、「スマートフォンと別にこれを持ち歩きたいか?」

そう考えると悩みどころだと思います。

出先で音楽を聴きたい人というのは、

スマートフォンで聴くライト層と徹底的に機材にこだわるコア層が大多数を占めると

私は考えています、違ったらゴメンなさい。

『A-45』の16GBは価格.comで見る限り、2万円~販売(2018/04/19現在)されていますが、

「約2万円を払い、荷物や充電するものがひとつ増えてでも、なお聴きたい音質か?」

ここを考えると本当に悩みどころだと思います。

『A-45』は音楽プレイヤー以外の付加価値として、

FMラジオ、語学学習機能、録音機能等を備えますが、

それも探せばそういうアプリは存在しますし。

編集後記

『WALKMAN NW A-45』レビューでした。

「約2万円を払い、荷物や充電するものがひとつ増えてでも、なお聴きたい音質か?」

このデバイスの評価を決めるのははやりここだと思います。

結局は自分のお財布と店頭で聴いてみての相談になるとは思います。

ただ、個人的には買ってそこそこ満足してるくちなので、オススメです。

逆に考えれば、2万円でスマートフォンよりワンランク上の音質が手に入るわけですから、

ステップアップする選択としては決して悪くないデバイスだと思います。

ご覧いただきありがとうございました。

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