嘘つき姫と盲目王子
今日は5月31日に日本一ソフトウェアから発売された
PS4、PSVita、Nintendo Switch用ソフト『嘘つき姫と盲目王子』についてのお話です。
なお、未プレイの方でも読めるようネタバレ要素は全てマスクして書いてあります。
前書き
▲タイトル画面
「絵本×ビデオゲーム」のような世界観がとても私好みで、
発売前からとても気になっていました。
プレイ感想等をメインにしたいので、ストーリーについては割愛しますが、
「自分せいで目が見えなくなってしまった王子を偽りの姿で
魔女の家まで連れていき、治してもらう」というストーリーです。
プレイヤーは王子を連れて歩ける姫の状態と、ほぼ無敵である狼の状態を使い分けながら、
王子をゴールへ導いていくことになります。
その他詳しくは公式ホームページをご覧ください。
『嘘つき姫と盲目王子』公式サイト
https://nippon1.jp/consumer/usotsukihime/
公式ムービー
プロモーションムービー
朗読ムービー
イメージムービー
世界観と雰囲気に特化したゲーム
スクリーンショット
▲ロード画面
▲メニュー画面
▲セーブ画面
▲手を離してる時と繋いでる時でグラフィックが変わる
▲ギミック等は近づくと説明が出る
▲王子に「進んで」「戻って」「持って」「置いて」等の指示が出来る
▲手前にも草木がある
▲魔女のような案山子がゴール
▲各ステージには花びらが5枚、一部ステージには花がある
▲花を集めると「とある物語」が読める
▲花びらを集めると枚数に応じて設定資料などが閲覧出来る
誰でも遊べる絵本のようなゲーム
難易度、ユーザーインターフェイスなど、どこを取っても
「ゲームをやったことがない人でも遊べるゲーム」になっていると感じました。
一方でゲーム慣れしている人がプレイすると
もう少し歯ごたえのある難易度が欲しいと感じるかもしれません。
しかしながら絵本のようなグラフィック、世界観に合った美しいBGM、
近藤玲奈氏の朗読するウィスパーボイスのような優しい声、
それらが織り成す雰囲気や世界観は一級品で
開始直後からあっという間にプレイヤーを物語に引きづり込んでくれます。
そして物語を終えた時、何とも言えない心地いい余韻を与えてくれます。
ストーリーネタバレ感想
▼ここからネタバレ
「魔女の気まぐれ」で全てが手に入るハッピーエンドになったら
嫌だなぁ…と思いましたが、ハッピーエンド過ぎない、
良い終わり方をしたと思います。
魔女も決して敵ではなく、「明確な敵がいない」物語でした。
道中に出てくる化け物は敵ではあるのですが、
近づかなければ襲ってきませんし、共存出来ている化け物なんでしょう。
…まぁ、王族の方々はそれどうなのよ…って感じではありますが。
全てをプレイし終わった後に改めて『月夜の音楽会』を聞くと
「あぁ…これは王子の歌なんだ」とわかった時、ウグッときました。
狼は歌声も、姫になる能力も、王子の記憶も失いましたが、
王子は代償は払わずに済んだので
歌詞にある通り、あそこからまたもう一度始まるんでしょうね…。
▲ここまでネタバレ
価格とボリューム
このゲーム一番気になるのは、やはりここだと思います。
私は特に急いでプレイしたわけではありません…というより、
長く楽しみたいのでゆっくりと遊びましたが総プレイ時間は約9時間でした。
創作物に対して値段の話はあまりしたくはないのですが、
約9時間で6,000~7,000円というのはどうしても割高感が否めません。
本編とは関係ない風来のシレンの「フェイの問題」のようなものがあれば、
また印象が変わったかもしれません。
私はこういうゲームが大好物なので何も考えずに買いましたし、
手放すつもりもないのですが、
そうでない人であればクリアした後売ってトントンであったり、
中古で安いの見つけたらいいやって思ってしまいそうです。
編集後記
以上、『嘘つき姫と盲目王子』レビュー&プレイ感想でした。
ボリュームと価格はどうしても気になるところではありますが、
こういう雰囲気のゲームはあまり見ない珍しいタイプだと思いますので、
好きであれば私は「買い」だと思います。
作中のBGMや志方あきこ氏が唄う『月夜の音楽会』はとても素晴らしかったので、
サントラが出たら買ってしまいそうです。
ご覧いただきありがとうございました。
紹介した商品・関連商品
『嘘つき姫と盲目王子』公式サイト
https://nippon1.jp/consumer/usotsukihime/